デンソーが35年にCO2排出量ゼロへ!どうやって実現する?

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デンソーは生産現場などでの脱炭素の取り組みを加速する(デンソー大安製作所)

デンソーは、2035年にカーボンニュートラルの達成を目指す環境目標を策定する。製品の生産から販売までを含め、全社での二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにする。工場での省エネルギーや再生可能エネルギーの利用拡大、回収したCO2の利活用方法など取り組みの詳細を詰め、21年度初頭にも公表する予定。政府がカーボンニュートラルに向けて大きく動きだす中、他社に先駆けて実現を目指す方針だ。

新たな環境目標にはモノづくり、製品、エネルギー利用の3分野での取り組みを盛り込む。例えば工場での省エネ、再エネ利用の加速や、電動車両向け製品の拡充、内燃機関の低燃費化などを想定。CO2を回収・再利用する技術やシステムを事業化し、顧客である自動車メーカーや協業先、サプライヤーなどに提供することも視野に入れる。

中間目標として、まずは25年に削減したCO2量を取引できる排出量取引「クレジット」を使って「実質排出量ゼロ」の達成を目指す。デンソーの19年の工場からのCO2排出量は167万6000トンだった。製品も含めた全社での排出量はこれから算出する。

デンソーはすでに、25年にCO2排出量の半減などを目指す「エコビジョン2025」を策定。省エネ・再エネの導入や、CO2を回収してエネルギー源となるメタンに変え、再利用する技術の開発などを進めている。35年でのカーボンニュートラルの達成は、これとは別に新たな環境目標として策定する。製造業で35年を達成目標とするのはデンソーが世界で初めてだという。政府も50年までにカーボンニュートラルを実現する国家目標を掲げる中、技術や製品で先行したい考えだ。

日刊工業新聞2020年12月28日

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