1時間500箱以上!川崎重工業らが荷下ろし・荷積みロボット市場投入

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コンテナからの荷下ろしや荷積みを産業用ロボットで自動化

川崎重工業は物流分野で産業用ロボットの活用に乗り出す。コンテナからの荷下ろしや荷積みを自動化するロボットを中西金属工業(大阪市北区)と共同開発し、2020年度内に市場投入する。物流分野ではeコマース(電子商取引)の増加によりロボットによる自動化が求められている。30年には荷下ろし荷積み分野で500億円の市場規模になる見込み。両社では市場を開拓し2―3割のシェア獲得を目指す。

共同開発したロボットは「Vambo(バンボ)」。川重の汎用産業用ロボットと中西金属工業の無人搬送車(AGV)を組み合わせた。伸縮するコンベヤーにロボットの電源ケーブルや空気配管をつなぐ有線タイプで、現在は評価を終えた段階。今後は顧客との実証実験を進める。特にバンボが想定するのは海運で運ばれたコンテナからの荷下ろし作業。コンテナには約1000個の段ボールが積まれており、これまで人手で搬出していた。

バンボでは川重が新開発した3Dビジョンで段ボールを正面から把握し、外寸分析をして荷下ろしをする。吸着ハンドも新たに開発し、積み荷の最下部の段ボールも斜め上に吸着して引き上げる。最大30キログラムの段ボールを搬出入可能で、6・5秒に1箱のペースで運び出す。1時間に500箱以上を運ぶことができる。現在は面が同一サイズの段ボールに限るが、今後はビジョンやハンドを改良し、さまざまな大きさが混在した段ボールにも対応する。

両社ではAGVだけでなく、自律走行するフォークリフトと産業用ロボットの組み合わせも開発中。パレットから別のパレットに荷物を積み替える作業やパレットに保管されているものをピッキングする作業で活用する。フォークリフトとの組み合わせで、ピッキングしながらパレタイズできる。

フォークリフトタイプは「ロボスクエアフォーク」とし、20年度中に製品化したい考え。主に中西金属工業が販売する。


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日刊工業新聞2020年12月7日

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