凸版がAI利用で3営業日以内に動画コンテンツ納入!成長軌道に乗せられるか

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チラシ用素材から動画を作る(イメージ)

凸版印刷は、人工知能(AI)を用いて動画コンテンツを3営業日以内に制作・納入できる新サービスを12月1日に始める。クラウド型AI動画編集システムを手がけるオープンエイト(東京都渋谷区)と業務提携し、動画制作サービス「モブリン」を共同開発した。デジタル化の進展で紙媒体の市場が縮小する中、動画を制作する社内人材も育成し、新たな収益源に育てる。2025年までに関連受注を含めて約60億円の売り上げを目指す。

モブリンは、オープンエイトの動画編集技術「ビデオブレイン」を活用する。顧客企業が提供する写真やイラスト、文章などの素材と指定のテンプレート(ひな型)をAIが自動で組み合わせ、カット割りなどを作成。これを基に担当社員が6秒―60分の動画コンテンツを作成し、3営業日以内に納品する。広告用動画に限らず、オウンドメディア(情報発信サイトなど自社メディア)や取扱説明書などBツーB(企業間)向け動画の制作を広く担う。

凸版が撮影した4K映像やナレーション作成サービスなども別料金で利用できる。動画制作料は年間契約の場合で1本1万8000円(消費税抜き)から。別途、契約金が生じる。

従来の凸版の動画制作は4K映像を用いた作品が主軸で、手薄な領域の需要を新サービスで取り込む。紙媒体の市場が縮小する中、新サービスは社内の人材を既存事業から成長領域に配置転換する側面もある。

印刷の前工程を担う子会社のトッパングラフィックコミュニケーションズ(東京都板橋区)で10月以降、都内や関西圏の従業員がデモ動画制作に取り組んでいる。既に100―200本の動画を制作しており、今後は他地域の拠点にもノウハウを共有して事業拡大につなげる。

日刊工業新聞2020年11月27日

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