有料放送は厳しい…ケーブル最大手、動画広告を収益の柱に

JCOM「J:Brand Studio」を立ち上げ

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 ジュピターテレコム(JCOM)は、スマートフォンやパソコンなどで視聴する動画広告事業を強化する。参加交流型サイト(SNS)に適した短い動画からテレビ向けの長尺動画まで、顧客企業のニーズに合わせて制作・配信し、効果検証も担う。料金は60秒程度の動画で約1000万円を想定し、2019年に利用企業10社を目標に掲げる。主力の有料放送事業は人口減少などの影響で今後大きな成長が見込めない中、動画広告事業を収益の柱に育てる狙い。

 JCOMは動画広告事業「J:Brand Studio」を立ち上げた。4月に買収した動画制作を手がけるベンチャー企業のプルークス(東京都中央区)のノウハウを活用する。TV番組用に制作した60秒程度の動画広告を、数秒―数十秒程度で配信できるように最適化し、SNSやウェブに横展開できることが特徴。これにより顧客企業はテレビやSNS、ウェブといった多様なアプローチで、効率良く広告を打てる。

 JCOMが放送するスポーツ専門チャンネルの視聴者向けの動画広告も可能だ。顧客はサッカーやゴルフ、高校野球など各番組の視聴者属性に合わせ、商品やサービスを訴求できる。

 JCOMの動画広告事業は従来、テレビCM向けがメーンだった。ここ数年需要が増えているSNSやウェブ向けにも間口を広げ、事業拡大を狙う。

日刊工業新聞2018年11月2日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

サイバーエージェントの調査によると、動画広告市場は2020年に3000億円(17年は1374億円)に達する見込み。テレビCMなどを主に製作していた映像製作会社なども動画広告市場を狙っており、市場の拡大とともに競争も激化しそうです

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