ロボットや建機を遠隔操縦! 自宅で土木作業ができる時代へ

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AIラジコン建機の実証実験

知能技術(大阪市北区、大津良司社長)は、ロボットやフォークリフトなどを遠隔で自動操縦できる「自動操縦ソフトウエア」を開発した。建設現場や物流施設の省人化に貢献する。まずは2022年3月までに建設現場向けに20セットの販売を見込むほか、総合スーパーやホームセンターなど物流施設への導入も目指す。

建設現場・物流を省人化

自動操縦ソフトウエアはロボットなど操作対象を無線で制御できるよう改造し、パソコンに搭載された人工知能(AI)により操作対象を動かす。AIは天井に設置された360度カメラ画像から空間状況を把握し、あらかじめ操作画面上で指定された動線に従って操作対象を移動させる。動線となる磁気テープやマーカー、無線識別(RFID)が不要で、段差などがあっても導入可能。既存の重機やフォークリフトを活用でき、導入コストを抑えられる。

まずは、建設機械などを扱う大和機工(愛知県大府市)と共同で油圧ショベルカーを遠隔操作できる「AIラジコン建機」を開発し、販売を開始した。現在は自動走行のみだが、21年4月をめどに掘削作業などもできるようにする。他にダンプトラックやブルドーザーにも応用できる。価格は個別対応する。

現場で人が操縦する必要がなくなり「自宅から土木作業を行うことが可能になる」(大津社長)という。女性や高齢者も簡単に操作でき、建設現場作業の人手不足解消にも寄与する。

知能技術は事業拡大に伴い、23年度までに従業員を現在の7人から20人体制にし、23年度の売上高を19年度比約66%増の10億円を目指す。


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日刊工業新聞2020年11月25日

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