企業向け飲料・清掃サービス、在宅勤務が増えてどう変化する?

ダイオーズ・大久保社長インタビュー

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ダイオーズ公式ページより

企業向け飲料・清掃サービス、「積み上げ型」で好調

事務所向け飲料サービスや清掃サービスなどを展開するダイオーズは、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けつつも空間除菌装置などで業績を伸ばす。積み上げ型の事業形態の強みが生きた、と大久保真一社長は説明する。売り上げの半分以上を担う米国やアジアなどでの拡大を狙う同社の事業展望を聞いた。(森下晃行)

―新型コロナの影響は。

「当社は企業にコーヒーやお茶などのサーバーを提供する飲料サービスと、事務所の清掃などを提供するサービスを展開する。都心は5月から在宅勤務や事務所の閉鎖が進み、飲料の消費量が減少した」

「一方、衛生意識の高まりから清掃サービスの売り上げは増加中だ。特に空間除菌装置は生産が追いつかないほど売れている」

―過去3年間の売上高は右肩上がりです。好調の理由は。

「サブスクリプションという言葉が一般的ではない時代から、年単位でサービスを契約し毎月一定料金を支払ってもらうビジネスを展開してきた。継続販売が可能な商品のみを扱い、常に一定の収益が見込める。対企業に特化し一般消費者向けより景気に左右されにくいのも利点だ」

「最新型コーヒーマシンの事務所向け販売契約を結び、著名なバリスタが監修した高品質のコーヒーを提供するなど付加価値の向上にも絶えず力を注いでいる」

―飲料サービスは海外展開を加速させています。

「米国西海岸ではシェアが高いが、東海岸においてはまだ低い。中長期的には全米50州へ進出したい。またアジアでも展開中だ。現地のパートナー企業と合弁契約を結び、事業を運営する。1―9月の累計売り上げは前年比でシンガポールが3%、マレーシアが16%伸長した。特に需要の高いお茶を普及させたい」

―足元の課題や今後の事業展開は。

「シェアオフィスでは高級な飲料サーバーを導入し他事務所と差別化を図るなどの動きが進んでおり、商機とみて対応していく。衛生分野では今後も空間除菌や関連商品を拡充する」

「人材採用は課題の一つだが、主婦や高齢者を含む中途採用を増やす。生産性を強化し、中長期的に年商500億円を目指す」

日刊工業新聞2020年11月13日

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