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ソニーがゲーム好調で業績を上方修正!来月発売の「PS5」も強気の販売予想

初年度760万台以上

ソニーは28日、2021年3月期連結業績予想(米国会計基準)を上方修正すると発表した。好調のゲーム事業は巣ごもり需要の継続を見込み、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」は初年度販売で760万台以上を目指すことも明らかにした。イメージセンサーは米中貿易摩擦が響き、回復には時間がかかる見通しだ。

21年3月期の売上高予想を8月公表比2000億円増の8兆5000億円(前期は8兆2599億円)、営業利益は同800億円増の7000億円(同8455億円)に引き上げた。半導体関連を除き、全部門で営業利益の予想額を上方修正している。

ゲーム部門ではゲームソフトの販売に加えて、定額制サービス「PSプラス」の利用者増加も業績を支える。ゲーム需要の高さは11月に発売を控えるPS5にとっても追い風となる。初年度の販売で、累計販売1億台を突破しているPS4の初年度実績超えを目指す。

半導体部門は唯一、売上高・営業利益ともに予想を下方修正した。同日オンライン会見に登壇した十時裕樹副社長兼最高財務責任者(CFO)は「21年度は汎用品でいったんシェアを取りに行く。収益の本格回復は22年度からになる」と今後の方向性を示した。

日刊工業新聞2020年10月29日

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