プレス機や荷台もIT化、TOTOのユニットバス工場がスゴい!

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TOTOバスクリエイト(千葉県佐倉市、橋口裕昭社長、043・498・3211)の佐倉工場(千葉県佐倉市)では大型プレス機が次々とユニットバスの浴槽を生み出していく。年30万台以上を生産するTOTOブランドのユニットバスの7割を同工場が担う。本格的な寒さが来る前の「11月が生産のピーク」(栗原功工場長)となっている。

工場には2000―2500トンのプレス機が設置され、24時間体制で稼働する。シート状の熱硬化性樹脂を150度Cに熱した金型に載せ、圧力をかけて凹みをつける。樹脂シートを金型のどこの位置に載せるかや温度などが細かく決まっており、「これが当社のノウハウだ」(栗原工場長)。2019年度からプレス機専属の「技能士」を配置し、ノウハウをデータ化して次世代に伝承している。

プレス機をコンピューター制御するなどIT化が進む。ユニットバスに取り付けるネジやホースなどの付属部品をピッキングする工程では、手元の2次元コード「QRコード」リーダーで注文を読み取り、必要な部品を棚から取り出す。作業者一人ひとりが車輪の付いた荷台を動かし、部品を集める。荷台にはドライブレコーダーが付いており、「納入先から部品の問い合わせを受けた場合には追跡できる」(同)という。

同工場では地域とのつながりを重視し、工場内の野球場で打ち上げ花火や、社員出店の露店などによる夏祭りが毎年開かれる。地元の小学生の工場見学も積極的に受け入れている。ただ、今年は新型コロナウイルスの流行により、イベントなどをすべて中止した。栗原工場長は「1日も早くコロナが収束し、活動が再開できることを願っている」と話す。(大城麻木乃)

【工場データ】

佐倉工場は1987年に稼働した。現在、ユニットバスの設計・製造を手がける。敷地面積は約10万平方メートル。建屋の延べ床面積は8万8000平方メートル。敷地内に野球場があり、建屋の一番長い横幅は350メートルにも及ぶ。

日刊工業新聞2020年10月27日

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