TOWAが「浮遊映像レンズ」を強化!触らずにATMなどを操作

  • 0
  • 3
他社従来品より省スペース化を実現した浮遊映像ユニット。新型コロナで拡大するタッチレス市場に訴求する

TOWAは新型コロナウイルス感染症で拡大するタッチレス市場に向け、浮遊映像レンズのラインアップを強化する。3月に17インチ型を投入したのに続き、2021年に19インチ、21・5インチサイズを開発。映像を空中に結像させることで端末に触れずに操作できるため、現金自動預払機(ATM)や飲食店のメニュー端末などでの採用を見込む。

浮遊映像レンズをディスプレーの前に置くことで、映像が浮かび上がって表示される。TOWAは18年に6・5インチの浮遊映像レンズを製品化したが、市場での認知度の低さなどから用途が企業の研究開発などに限られていた。それがコロナ禍で非接触ニーズが急速に高まり引き合いが急増している。

同社ではレンズを組み込んだユニットとして供給。3年後をめどにユニット販売で月10台程度を目指し、同事業を年1億―2億円規模に育てる方針だ。浮遊レンズ単体(センサー付)での供給も可能で、レンズは月1000枚以上の生産能力を有する。

同社は半導体樹脂封止装置での微細な金型製造技術を持ち、光学設計から金型製作、量産までを一貫して提供できるのが強み。浮遊映像レンズを樹脂成形で製造することで、量産化、低コスト化を実現した。マイクロ単位のレンズを集積させ、高輝度で歪みの少ない浮遊映像を実現。映像が前方に結像されるマイクロレンズ方式で、反射方式に比べて設置スペースを約7割低減できるという。

同社では用途に応じて最適なレンズ径、ユニットを提案できる体制を整え、これまで取引がなかった飲食業界や金融業界など新規分野からのニーズを取り込む。仕様などによって異なるが、浮遊レンズ、ディスプレー、接続インターフェースを含むユニットの価格は1台50万円程度。

日刊工業新聞2020年10月22日

関連する記事はこちら

特集