ポスターがスピーカーになる!その仕組みは?

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A2サイズのポスターには圧電素子を8個使用(下に出ているのが増幅回路)

ワックデータサービス(埼玉県富士見市、渡辺和久社長、049・251・7777)は、ピエゾ(圧電)素子を用いてポスターをスピーカーにした製品を試作した。独自の制御技術により幅広い音域を出せるのが特徴で、紙や金属、ガラス、樹脂、木材など素材を問わずに圧電素子で振動させて低周波から高音まで発することができる。まずは看板や掲示物などに展開しながら、市場ニーズを探っていく。

電機メーカーと音響機器メーカーの協力も得て、ブザーに使われる圧電素子の構造に改良・改善を加えた。素材の振動方法を特殊な増幅回路で制御したり、素子の貼り付け方を工夫したりして「ブザー音の高音だけでなく、100ヘルツの低周波音から出せるようにした」(渡辺社長)という。

消費電力も少なく、同じ音量・音源の条件で通常のコイルタイプのスピーカーと比べた場合、その約10分の1まで低減した。

まずは音の出る看板やポスターなど広告宣伝用途で試作品を提供。「別途、スピーカーと組み合わせるより安くできる」(同)ことも訴求する。

さらに壁紙や天板パネル、テーブルなどにも展開できるため「建材や家具もスピーカーになる。『あなたの持ち物をスピーカーにしますよ』といった形でも提案したい」(同)意向。建築家やデザイナーなどにも採用を働きかけ、幅広く市場を開拓していく。

日刊工業新聞2020年10月6日

キーワード
圧電素子

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