ステンレス製の生ゴミ処理機、女性にも使いやすくした新機能

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最低限のCO2排出量で分解処理後に残るのは水溶液のみ(従来機)

ステンレス製装置を手がけるステンレスアート共栄(埼玉県富士見市)は、生ゴミ処理機市場で攻勢をかける。10月中に新機種の試作機を完成させてテストを始める予定で、来春の投入を目指す。枯草菌(微生物)で生ゴミを分解処理する機能はそのままにタッチパネルを取り付けたり、女性にも使いやすいデザインにしたり、改良を加える。

生ゴミ処理機は最低限の二酸化炭素(CO2)排出量と、処理後に残留物が残らないのが特徴。投入した生ゴミを散水しながら撹拌(かくはん)し、微生物による分解を促進することで完全消滅させる。最後に残るのは下水道や浄化槽に流せる水溶液だけにする。生ゴミを入れるだけで全自動処理するため手間もいらない。永友社長は「環境の問題から生ゴミを焼却せず、消滅させるニーズが高まっている」と話す。顧客からの引き合いが増えている。

開発中の新機種は使いやすさがポイント。タッチパネルの導入や、女性でも無理なく処理できるよう腰に負担をかけないデザインを施す。1日当たりの最大処理能力50キロ―500キログラムの機種をそろえる予定だ。空港やホテル、病院などを中心に提案する。国内のみならず、海外展開も視野に入れている。

台湾では従来機で実用新案登録を行う。現在は特許を申請中。2019年に現地の鉄道会社が実証し、駅弁用セントラルキッチンへの導入を検討中。この処理機は生ゴミが腐る前に分解されるため、ほぼにおいが出ない。そのため駅弁を食べたり、作ったりする駅構内での活用はメリットがありそうだ。

ステンレスアート共栄がシーエヌシー(東京都品川区)の相手先ブランド生産(OEM)を手がける。新機種はステンレスアート共栄のコンセプトを用いている。永友社長は「将来は微生物の培養まで手がけたい」とし、メーカーとして生ゴミ処理機を提供する考えだ。(さいたま編集委員・清水耕一郎)

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生ゴミ処理機

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