産学官の総力結集、小型旅客機の軽量化へ新しい複合材開発へ

NEDOなどが6テーマで着手

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200人以下の小型旅客機はまだ金属材料が主流(写真は米ボーイングの「737MAX」)

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は航空機の燃費改善に向けた複合材料の研究開発に着手した。航空機への適用を想定した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)やセラミックス複合材(CMC)などの複合材料に関し、6件のテーマで実施する。航空機の燃費改善によるエネルギー消費量の削減や2040年に1500万トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減を実現し、航空機産業での国際競争力の強化を目指す。

東北大学や新明和工業、川崎重工業、ジャムコ、東レ、宇部興産、IHI、シキボウの計8機関が参画する。事業期間は最長で24年度までの5年間。

熱可塑材用シミュレーションや高速複合材積層技術、高強度複合材の接合技術などを航空機用に開発し、航空機の軽量化や高強度化などを実現する。

近年、航空機の構造部材には金属に代わりCFRPが多く導入されてきたが、今後の航空機需要の7割を占めると予想される乗客200人以下の小型旅客機ではまだ金属材料が主流となっている。そのため小型旅客機へのCFRPの適用に向け低コストで生産性が高い成形組み立て技術が必要とされている。

さらに航空機エンジンの燃焼効率向上に向け、ニッケル合金より3分の1程度の重さで耐熱性に優れたCMCの活用も期待されている。

日刊工業新聞2020年9月18日

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