「スーパー台風」予測システム、竹中工務店が開発した理由

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写真はイメージ

竹中工務店は勢力の強いスーパー台風(最大風速が毎秒約67メートル以上の台風)の発生を数値シミュレーションで予測できるシステム「Kazamidori(カザミドリ)」を開発した。風の強さや流れをコンピューター上で予測し、建物が受ける風荷重や風速を評価することで、最適な建物の形状や窓ガラスの面積や厚さ、外装材の材質・種類などの選択に反映できる。

従来の風洞実験は、模型に風を当てて測定しており、模型の製作に時間やコストを要していた。また平均的な風の流れを短時間で測定するため、最大風速を計算できなかった。

昨年の台風19号が上陸した際の風の流れの再現結果

カザミドリは、模型を使用せずコンピューター上で市街地を再現するため、中小案件や設計の初期段階など幅広いプロジェクトにも活用できる。変化する風の流れが計算できるため、最大風速の算出が可能になった。

また、気圧配置などの気象条件を活用した解析結果と連携することで、過去の台風を再現したり、今後上陸する大型の台風を想定したりできる。

日刊工業新聞2020年9月10日

キーワード
竹中工務店 台風

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