30分でウイルス99.9%減らす空気清浄機の仕組み

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「オゾンライン」8畳用(左)と16畳用

日本メタル工業(大阪市淀川区、西山信六社長、06・6306・0108)は大阪府立大学と共同で、紫外線と比べて拡散性が高いオゾンを使って室内空気中のウイルスや菌を減らす空気清浄機「オゾンライン」を開発した。活性炭を充填したフィルターにオゾンを高濃度に蓄積し、通過するウイルスなどを不活化する。オゾン排出濃度が0・01ppm(ppmは100万分の1)と低く人体に悪影響がないため、室内空気を換気せず使用可能。飲食店、病院、介護施設、学校などへ提案する。

8畳用と16畳用の2機種。消費税抜きの希望小売価格はそれぞれ99万8000円と139万8000円。このほど月当たり最大400台の生産体制を整え、販売代理店を介して提案を始めた。

空気清浄機は交流100ボルト電源で利用可能。二つのフィルターの間にオゾンガスを発生するオゾン灯を配置。フィルター内に充填した活性炭にオゾンを高濃度に蓄積させる。オゾンガスの作用でフィルターを通過するウイルスの表面が固くなり、つぶれることで感染力を失うという。粒径0・2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の微粒子を捕集できるほか、室内空気の脱臭もできる。

第三者機関が同空気清浄機で新型コロナウイルスに似た構造を持つウイルスの抑制性能を評価したところ、25立方メートルの空間内の浮遊ウイルス数を約30分で99・9%減らせることを確認した。

日本メタル工業は、鋳造業向け集塵設備が主力。今回、大阪府立大からオゾンの利用方法などについて協力を得た。

日刊工業新聞2020年9月1日

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