スクランブル時に戦闘機守る「自走式格納庫」、東光鉄工が空自に提案

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F2支援戦闘機(イメージ)

東光鉄工(秋田県大館市、菅原訪順社長)は、防衛省の航空自衛隊に自走式格納庫「TOKOハンガー」を提案する。戦闘機を敵の攻撃から守る掩体壕(えんたいごう)を滑走路近くに待機させ、緊急発進(スクランブル)時などに壕自体が移動して機体を隠す利用方法を想定。敵の攻撃に耐えて基地の機能を維持する能力(抗たん性)を高める。

格納庫は天井部分がかまぼこ型をしており、厚さ数ミリメートルの鋼板で覆われた構造。自衛隊基地内の移動方法はレール上の走行を予定する。

ただ、有事の際は敵の攻撃で滑走路が破壊される可能性があり、コンクリートのがれき内を走行する状況も想定される。

費用と性能との関係で、どのレベルまでが必要か、防衛省との相談で詳細を詰めたい考え。車輪部分をクローラー式にして溝や穴を乗り越えられるようにしたり、レーザー光センサーで戦闘機の位置を特定し自律移動で近づいたりする方法も検討する。

東光鉄工は火山の噴火から人命を守る防災シェルターや南極観測隊員向けのドーム、ヘリコプターの格納庫などで豊富な実績を持つ。自律飛行能力を持つ大型の飛行ロボット(ドローン)も開発している。

東光鉄工の鋼製のドーム型避難用シェルター(同社のHPから)

自走式格納庫の開発においても、これらの製品で培ったノウハウを生かす。

日刊工業新聞2020年8月25日

キーワード
東光鉄工 防衛省

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