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製造装置の販売、半導体は↗ディスプレーは↘の理由

7月は22%増1879億6600万円
製造装置の販売、半導体は↗ディスプレーは↘の理由

キオクシア(旧東芝メモリ)四日市工場のNAND型フラッシュメモリー製造工程

日本半導体製造装置協会によると、日本製半導体製造装置の7月度の販売高(速報値、5―7月の3カ月平均)は、前年同月比22・6%増の1879億6600万円だった。8カ月連続で増加した。

データセンターの需要拡大で、DRAMやNAND型フラッシュメモリーなど向けの投資が堅調に推移したとみられる。前月比では4・2%増。5、6月の販売高は3月までの期末の駆け込み需要の反動で前月比を下回っており、3カ月ぶりの前月比増となった。

一方、日本製フラットパネルディスプレー製造装置の7月度の販売高(同)は、前年同月比46・1%減の234億7300万円だった。2015年11月ぶりに250億円を下回った。SEAJ事務局は「フラットパネルディスプレー製造装置の販売は8割が中国向け。コロナ禍で出張が制限されたことが響いた」と分析している。


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日刊工業新聞2020年8月21日

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