BCGの集団接種、コロナ抑制を示唆!京大が統計的に検証

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透過型電子顕微鏡で撮影した新型コロナウイルス(NIAID−RML提供)

京都大学こころの未来研究センターの北山忍特任教授(兼米ミシガン大学教授)らは20日、BCGワクチン接種の制度化が新型コロナウイルスの拡散低下に結びつく可能性が示唆されたと発表した。注目されつつも明確ではなかった関係性を統計的に検証。結果、BCGの集団接種が将来的に新型コロナを抑制すると推測できた。

新型コロナ流行の初期30日間のデータがある約130カ国を、2000年までBCG接種を義務付けた国と義務のない国で比較。一定期間の増加率に注目し各国の感染報告の偏りの影響を解消した。感染者と死者の増加率はBCG義務化の国で有意に低く、初期15日間も同様だった。

この結果は大多数の接種による集団免疫効果で、個人の接種では大きな効果が期待できないと推測される。

日刊工業新聞2020年8月21日

COMMENT

小川淳
デジタルメディア局
編集部部長

感染初期に、特定の国で感染者数もしくは重病者数が少ないことを受け、それらの国はBCGの集団接種をしていたからという「BCG仮説」が提唱されましたが、半信半疑で肯定否定もあって、何となくフェードアウトしそうな仮説でしたが、今回の統計的な検証でその仮説が有効であるかもしれないという可能性が示唆されました。仮に有効だとして、どういうメカニズムなのか分かるのはまだ時間がかかりそうです。

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