離れていても装着者と同じ目線を共有できる
遠く離れても体験を共有
新型コロナウイルスの感染拡大により、情報や知見を共有したり交換したりするコミュニケーションのあり方が見直しを迫られている。遠く離れた相手とどうやりとりするか。そんな技術がこれまで以上に求められる。凸版印刷の「IoAネック(写真右)」は、首にかけて使うウエアラブルデバイス。遠隔地からパソコンなどを介し、装着者と同じ目線で情報を共有できる。
装着した人が見聞きしたコトやモノを、動画や振動、音声を使って伝える遠隔体験技術だ。ロボットを使うシステムもあるが、人ならば活動範囲が格段に広がる。校外学習やスタジアム観戦などを、遠い場所にいながら、共に体感できる。用途開発が進めば、コロナ禍に負けない新ビジネスが生まれそうだ。(おわり。写真・文=成田麻珠)
日刊工業新聞2020年8月14日