アンモニア臭気を約90%削減できる水性塗料、大和ハウスはどこに使う?

ロックペイントと開発

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大和ハウス工業とロックペイントは、防臭性に優れた内壁用の水性塗料「Deoカラット」を共同開発した。特殊な樹脂を材料に使用し、防臭などの効果がある珪藻土(けいそうど)の含有率を高め、アンモニア臭気を約90%削減できる。効果は半永久的に持続するという。主に医療介護施設への導入を見込む。ロックペイントは10月に大和ハウス工業の住宅向けに試験販売を始める。2021年春にはホームセンターやインターネットでの市販を計画する。

大和ハウス工業はこれまでに医療介護施設を約8300カ所受注した実績がある。医療福祉の建物内は、排せつ物や食事の臭気が充満しやすいことに着目。今回の塗料を企画し、ロックペイントの協力を得た。

塗料に含まれる既存の樹脂(プラスチック)は、適切な湿度調整と防臭機能がある珪藻土と混ざりにくかった。ロックペイントは特殊な合成樹脂を開発し、珪藻土の配合率を高めることに成功。空気中の蒸気の吸収率を向上した上で、空気循環を促し、高い防臭効果を実現した。

塗装後に約30分で乾燥し、1―2週間で効果が最大になるという。通常、壁紙の塗装は2、3回の重ね塗りが必要だが、「Deoカラット」は1回の塗装で済む。納期の短縮に加え、専門業者でなくても、簡単に塗装できる。

消費税抜きの価格は、50―55平方メートル分の塗装を想定した10キログラム当たりで2万円。別売りのコーティング剤を上塗りすれば、汚れをはじく機能を高められる。水性・油性の汚れもほぼ拭き取りできる。

「においが気になる医療介護施設で、利用者、面会家族、職員の不快感をなくしたい」(大和ハウスグループ・フジタの熊野康子主任研究員)としている。

日刊工業新聞2020年8月5日

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