オフィスまるごとコーティング、コロナ禍で需要急増

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コニカミノルタは、オフィス空間を丸ごと抗菌コーティングするサービス「デルフィーノ」を拡販する。同コーティングの施工ができる人材を年内に現状比5倍の50人にするほか、抗菌剤を散布する噴霧器の台数も2倍の60台に増やす。新型コロナウイルス感染症対策で抗菌の需要が急増していることに対応する。2020年度に200社へ提供し、売上高3億円を目指す。

デルフィーノケア(東京都目黒区)が開発した「デルフィーノ」は、専用の噴霧器から霧状の抗菌・抗ウイルス・防カビ・防臭剤を散布することで、オフィス内の壁、床、天井、机、電話などオフィス全体を抗菌コーティングするサービス。

コニカミノルタの販売子会社コニカミノルタジャパンは、デルフィーノの販売代理店で、4月に同サービスの提供を始めた。これまで20社にサービスを提供。オフィスのほか、保育園やエレベーター、大学における接触感染予防で、問い合わせ件数は200件に上る。

こうした需要増に合わせ、コニカミノルタジャパンはデルフィーノのサービス体制を強化する。複合機の保守エンジニアのうち、全国で10人がデルフィーノの施工を手がけているが、年内に50人にする。噴霧器の台数も現在30台から60台に増やす。

デルフィーノは、光触媒の酸化チタン、抗菌触媒の銀、三元触媒のプラチナといった3種類の触媒反応を組み合わせた。持続効果は約1年で、サービス提供の参考価格は100平方メートルで25万円(消費税抜き)。

コニカミノルタジャパンは、同サービスとは別に、コニカミノルタ製複合機への抗菌コーティングサービス「タッチセーフティー」の提供も月内に始める。操作パネルや給紙部の取手など15カ所にデルフィーノを塗布する。終日稼働で空間全体への抗菌コーティングの実施が難しい、または小規模オフィスで大掛かりな施工に抵抗があるといった顧客のニーズに応える。サービス価格は1台当たり1万円。まずは関東地方でサービスをはじめ、今後提供エリアを拡大していく。

コニカミノルタによれば、デルフィーノは、他製品同様、新型コロナウイルスへの抗ウイルス効果は実証できていない。ただ、過去にはインフルエンザの感染が前年と比べて10分の1になった事例もあるという。

日刊工業新聞2020年8月4日

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