【新型コロナ】島津がPCR試薬増産へ、月60万検体分に倍増。米国にも輸出へ

  • 0
  • 0
島津が日本で展開する新型コロナ検出試薬キット

島津製作所は新型コロナウイルス検出試薬キットの生産を現状比2倍の月60万検体分に増やす検討と、米国に輸出する準備に入った。PCR検査用の同キットは感染有無を最短1時間で判断できる。感染拡大防止と社会経済活動の再開に向け、世界で高まる検査需要への対応が目的。海外輸出はアジアや欧州への展開も視野にある。新型コロナ関連では抗原・抗体検査キット開発や新しい検査サービスを始めたことも明らかにした。

本社工場(京都市中京区)で4月に月10万検体分で生産開始し、5月に月30万検体分へ引き上げたが、さらに増やす方向。増産時期や投資額などは明らかにしていないものの、国内需要や海外輸出のタイミングを見つつ、生産設備を増強する。試薬の規格などは各国の規制当局で異なる。米国向けにカスタマイズした製品で、販売の認可取得に向けた申請を近く始めるもよう。

国内PCR検査能力は1日3万件超。以前と比べて改善されているが、諸外国との差はいまだ大きく、検査体制のさらなる拡充が議論されている。世界的に感染の勢いは衰えておらず、感染者が世界最多で感染が再拡大している米国も、検査能力を拡充する方針だ。

島津は受託分析子会社(同)で新型コロナの行政検査を請け負い、病院と協業で海外渡航者向け陰性証明書発行含む検査事業も手がけている。

このため、海外駐在員を送りたい企業、定期検査を行うプロスポーツのコンサルタント会社などから相談が増加。同子会社の検査能力は限りがある。そこで、このほど外部の検査会社と協業する形でのPCR検査と、陰性時に証明書を発行する新たなサービス事業も始めた。このほか空港の検疫体制強化でも関係機関や企業と協業を進めている。

キーワード

関連する記事はこちら

特集