CO2削減しないと魚類の多様性が45%低下する?

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筑波大学と英プリマス大学、イタリアのパレルモ大学の研究グループは、海洋の二酸化炭素(CO2)濃度上昇が藻類やサンゴの群集を変化させ、魚類の多様性を低下させることを示した。CO2排出削減がなければ、魚類の多様性は約45%低下し、海洋資源量は大幅に減少する。CO2排出が地球温暖化だけでなく、生態系変化に大きく影響することが改めて示された。

大気中のCO2濃度上昇に伴い、CO2が海に溶け込むことによる海洋酸性化が進む。その影響を調べるため、伊豆諸島にある海底からCO2が吹き出している場所で、CO2濃度による藻類やサンゴ、魚類の群集変化を解析した。その結果、海洋酸性化に伴い、サンゴや大型の海藻類は減少し、小型藻類に変化することが分かった。

これにより、サンゴや大型の海藻を生息場とする魚類の多様性は45%低下することが示された。特に熱帯性の魚種が影響を受けやすく、食性などに選好性の高い種は著しく減少する。

日刊工業新聞2020年7月17日

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