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仮想空間を融合、NECの本社がニューノーマル仕様になる

仮想空間を融合、NECの本社がニューノーマル仕様になる

ヘッドマウントディスプレー装着により、テレビ会議と併用中のVR空間に没入できる

リアルな世界とバーチャル空間を融合した働き方を提案へ―。NECは13日、ニューノーマル(新常態)時代の新しい働き方として、「ワークプレース(仕事場)・アズ・ア・サービス」を提供すると発表した。

顔認証などのデジタルIDでさまざまなシステムをつなぐ仕組みを社内実践で実証しながら、同社従業員10万人をつなぐニューノーマルな仕事のプラットフォーム(基盤)の利活用で先駆ける。

本社正面玄関に設置した入退管理ゲートでは、マスクを着用した状態でも複数の人を同時に検出・照合し、歩きながらでも本人確認できるシステムを実証中。赤外線カメラで体表面温度も自動測定することで、感染症対策にも役立つ。

社内売店にはレジを通さず、手に取った商品を自動で決済できるシステムや、顔認証でタッチレスで購入できる自動販売機などを配備。感染症対策としての安全性と円滑な購買体験を両立する。

このほか、鍵を持たずに荷物の一時保管が可能なデジタルIDロッカーや、リアルな人がアバター(分身)となり、仮想現実(VR)空間に没入してテレビ会議の利用者と意思疎通できるソリューションなども開発。2020年度内をめどに順次発売する。

日刊工業新聞2020年7月14日

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