国立天文台が「スーパーフレア」を観測!太陽系外の住める惑星が見つかる...?

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観測したスーパーフレアの想像図(国立天文台提供)

京都大学と国立天文台は、2019年春に運用開始した口径3・8メートルの大型赤外線望遠鏡「せいめい」で、恒星表面の超巨大爆発現象「スーパーフレア」の観測に成功した。太陽フレアの約100倍規模の、発生頻度の低い大爆発を捉えた。スーパーフレアによる磁気変動や居住環境への影響が評価可能になった。太陽系外の居住可能な惑星への影響の理解にもつながる。

「せいめい」は京大専有のため長期観測ができ、軽量で向きを変えやすく突発現象を観測しやすい。さらに国内10機関の連携観測網による協力で複数の波長で同時に捉える分光観測を実現した。

比較的フレア発生頻度が高い「しし座AD星」を観測した結果、12件のフレアのうち1件のスーパーフレアを検出できた。解析により、スーパーフレアは太陽フレアと同様に高速の電子による加熱で説明できるが、放射線量は10倍以上と分かった。

太陽フレアでは放射線照射やプラズマの衝突などが発生し、地球では通信障害や大規模停電などの影響を受ける。今後、太陽で数百年に1度とされるスーパーフレアが発生すると電力基盤やITシステムなどへの甚大な損害の恐れがある。他の恒星のスーパーフレア解明により宇宙災害の予測へ前進した。

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