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腕時計「アテッサ」はなぜ売れ続けているのか

シチズン時計が展開する男性用腕時計「アテッサ」ブランドの「AT8040シリーズ」は、2012年の発売から現在までに累計10万本以上を販売したロングセラー商品だ。毎年新作ウオッチが登場する中、いまだに販売上位を譲らない。

AT8040シリーズはスーツにも私服にも合わせやすいデザインが特徴。ビジネスカジュアルが世間に浸透する中で、オン・オフを選ばないデザインが30―40代を中心に多くの心をつかんだ。高い利便性と10万円(消費税抜き)という価格の両立も支持を集める。

高い人気の結果、針や文字板などをカスタマイズできる「ファイン・チューニング・サービス」のベースモデルに採用された。11万―14万円(同)で持ち主の個性を表現する。

商品開発本部商品企画部の杵鞭朋敬氏によると「アテッサは技術力をフル搭載したブランド」。他社に先駆けたチタン素材の採用やカスタマイズサービスは、技術力なしには実現できない。今後もモノづくりの追求に力を注ぐ。

日刊工業新聞2020年6月29日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
今まで「累計で1万本売れたらすごい」と社内で言われていたそうなので10万本達成は圧巻。オリジナルサイトでは“100年の歴史に残る名作”との肩書きがつきました。今後の課題はより若い世代への魅力の発進。どのような戦略を展開していくのか楽しみです。

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