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ヤン坊マー坊と「やってみよう!わくわく未来チャレンジ」

佐藤可士和氏が全面監修、幅広い体験魅力の「ヤンマーミュージアム」

ヤンマーホールディングス(HD)が2019年10月、「ヤンマーミュージアム」をリニューアルオープンした。滋賀県長浜市はヤンマー創業者、山岡孫吉の生誕地でもある。1912年に創業した同社の歴史を含めて幅広く紹介するためにふさわしい地だ。

同施設のコンセプトは「やってみよう!わくわく未来チャレンジ」。クリエーティブディレクターの佐藤可士和氏が全面監修しチャレンジを掲げた体験型施設だ。山本昇館長は「当社の情報発信の基地としたい」と力を込める。

現在、新型コロナウイルス感染症対策のため一部休止中のコンテンツもあるが、ヤンマーが事業領域とする農業機械や建設機械、舶用エンジンなどについて、各コーナーで小学生らが体験を通じて学べる。ポイントカードで得点を記録し、高得点を目指すことでチャレンジ精神も育む。「たがやせ!フィールド」は体を動かしながら畑を耕す農作業の模擬体験、「ざくざく!パワーショベルチャレンジ」は都市開発に欠かせない小型建機の操縦体験ができる。

「ウェイクサーフィンボートレース」はプレジャーボートの模擬操縦で、同社のキャラクター「ヤン坊マー坊」にサーフィンの技を決めさせるものだ。

地元小学生らが遠足などで体験してもらうコーナー以外に同社の歴史を学べる展示エリアや琵琶湖の自然を再現した生物生息空間(ビオトープ)、発電機の廃熱を利用した足湯なども設置。地域産品を使った食材などが味わえるカフェレストランやグッズ店もあり、大人のほか家族連れが楽しめるのも特徴だ。

新型コロナの影響で臨時休館していたヤンマーミュージアムは、6月9日に営業再開した。山本館長は「まずは滋賀県地域のお客さまに限定しての再開となったが、地域の子どもたちの学びの場を提供できることをうれしく思う。安心して来館頂けるよう、感染症予防対策を徹底した体制でお客さまを迎えたい」と話している。

【メモ】▽開館時間=10―17時半(要予約2時間制)▽休館日=月曜日(祝日や振り替え休日の場合は翌平日)、年末年始▽入館料=大人600円(消費税込み、レストラン、ショップのみの利用は入場無料)▽最寄り駅=JR北陸本線「長浜駅」▽住所=滋賀県長浜市三和町6の50▽電話番号=0749・62・8887

日刊工業新聞2020年6月26日

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