国内最大のコカ・コーラボトラー、2030年までに全てをリサイクルペットに

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ペットボトルリサイクル率向上には分別の徹底など消費者の理解も必要

ペットボトルリサイクルで高いハードルに挑む―。コカ・コーラボトラーズジャパンは自社製品のペットボトルを2030年までに全てリサイクルペット樹脂か植物由来の材料に切り替える「容器の2030年ビジョン」を掲げている。日本はペットボトル回収率98%のリサイクル先進国だ。それを100%にする作業は困難が伴う。自治体や民間非営利団体(NPO)とも連携し、循環利用の推進に取り組む。

国内で元々進んでいるペットボトルリサイクルをさらに進めるのは大変難しい。だが、「社会に付加価値を与えるため挑戦することが重要だ」というのが、国内コカ・コーラグループがビジョンを掲げた背景だ。

日本で回収されたペットボトルのリサイクル率は84・8%。だが、国内コカ・コーラグループでは、再びボトルの材料として利用する「ボトル・ツー・ボトル」は現状約17%。この比率を高めるのが課題だ。

回収したペットボトルを全て容器材料に戻すには、家庭ゴミで出すときに容器に異物を入れず、ラベルやキャップを除き、洗ったものを回収する必要がある。それには現状の回収作業に加え分別作業の徹底と、消費者側の理解が求められる。

コカ・コーラボトラーズジャパンは容器回収率とリサイクル率向上へ、自治体やNPOとの連携にも取り組んでいる。作業負担が増えても維持可能な回収の仕組みを探っている。併せて、消費者への啓発活動として、ゴミの分別に関する意識調査を実施するなど、定期的にリサイクルへの関心を高めるイベントを開いている。

19年11月には全国各地で同社役員や社員約750人が平日業務として海岸や都市を清掃した。同社は「ペットボトルはリサイクルすれば資源になる点で環境負荷が低い、極めて優れた容器。地道な取り組みで少しでもペットボトルの価値を高めたい」としている。

(相模支局長・石橋弘彰)

日刊工業新聞2020年6月5日

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