ヒアリ沖縄定着、年438億円損失
沖縄県環境科学センターなど算出
沖縄県環境科学センター(沖縄県浦添市、比嘉悟代表理事、098・875・1941)と沖縄科学技術大学院大学は、ヒアリによる沖縄県内の経済被害額を算出し、侵入・定着時には年間で約438億円の損失になると推計した。このうち直接的損失額を約192億円、ヒアリが阻害する住民や旅行者の野外活動の経済価値額を約246億円と見積もった。
県全域に被害が広がり、行政の積極的対策がなされない仮定での試算。ヒアリは2017年の国内初確認以来、沖縄では未確認だが、侵入・定着時の生態系や観光産業などへの影響を危惧して各機関で対策を講じている。
日刊工業新聞2020年6月4日