マスク着用でも本人特定、NECが「顔と虹彩」認証を統合

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NECは14日、利便性の高い顔認証技術と、高度な個人識別が可能な虹彩認証技術を組み込んだマルチモーダルの生体認証端末を開発したと発表した。身体的特徴の多様性への対応が必要な大規模システムや厳格な本人確認が必要な利用環境において、高い精度で高速に認証できる。2021年度までに、まずは決済や入退室用途での提供開始を目指す。

顔認証と虹彩認証それぞれの照合結果を統合して判断する独自開発のアルゴリズムにより、他人受入率100億分の1以下を可能とした。開発した端末は利用者の身長に合わせて内蔵カメラが傾きを自動調整し、顔や目の位置を捉えて顔と虹彩の検出を同時に行い、照合したスコア結果から本人を確認する。

顔情報から虹彩の位置を素早く正確に特定し、ピントや照明を瞬時に自動調整する技術も新たに開発した。個々に身長が違っても負担かけずに約2秒間で高速に認証できる。さらに顔と虹彩情報を活用したマルチモーダル生体認証により、手袋やマスクの着用時や、両手が荷物でふさがっているようなシーンでも、非接触で個人認証が可能。

用途は安全性を求めるオフィスへの入退室のほか、衛生面に配慮した服装やマスク着用が必要な食品工場、工場内のクリーンルーム、医療現場での入退室なども見込む。

日刊工業新聞2020年5月15日

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