顔認証×体温の入退室管理システム、マスク装着時も判別可能
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて提案
ダイワ通信(金沢市、岩本秀成社長、076・291・4000)は、顔認証端末と非接触の体温測定機能を組み合わせた入退室管理システム(写真)を開発、発売した。顔認証時に設定値以上の発熱やマスクの未装着を認識すると、入り口をロックして入室を防ぐ。消費税抜きの価格は28万8000円。新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、工場や事務所に提案する。初年度の販売目標は2000台。
新型コロナ感染拡大を受け幅広い業種から注文があり、すでに500台程度を受注した。センサーが体温を検知し、自社開発したソフトの人工知能(AI)が室温の影響を補正して正確な値を算出する。AIはマスク装着時の顔の判別にも活用し、鼻が隠れる程度であれば顔を認識する。
登録できる人数は最大で1万人。カードキーがいらない分のコスト削減にもなる。記録は3万件保存できるため、入室する人数や入り口の数に応じて柔軟に運用できる。
ダイワ通信は携帯電話やセキュリティーシステムの販売を手がける。2020年3月期連結売上高は36億円。
日刊工業新聞2020年4月14日