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顔認証開発に携わるパナソニックの26歳女性エンジニア、学びは将来の夢へ

浦川楓さん

パナソニックの浦川楓さん(26)は、顔認証技術を用いた入退管理システム「KPAS(ケイパス)」の開発に携わっている。稼働状況の監視機能を担当しており、導入数が多いオフィスでも運用しやすいシステムの開発に取り組む。「将来はソフトウエアの開発リーダーになりたい」と意気込む。

将来は開発リーダーになりたい

九州工業大学の情報工学部知能情報工学科で、ドライブレコーダーの映像に映った歩行者の向きを推定する研究をしていました。カメラで写真を撮ることが好きで、大学でカメラサークルに入ったことが画像の研究に進んだきっかけです。製品化への興味が強かったので就職を選びました。

入社後は、店舗に設置した防犯カメラの映像から来店者を数えるアプリケーション(応用ソフト)の開発に携わりました。百貨店など導入先に直接ヒアリングをする機会も多く、ユーザーや業界ならではのニーズを直接学ぶことができ、機能を褒めてもらえるとやりがいを感じました。

現在は顔認証を用いた入退管理システム「KPAS(ケイパス)」のチームで稼働状況監視機能の開発を担当しています。どうすればオフィス内にたくさんある機器を一括管理しやすいか、運用者目線で課題を洗い出し改善していくことは大変ですが、実際に稼働しているところを見ると達成感もありうれしくなります。設置場所の拡大に向けて、今後もユーザーの要望をくみ取りながらバージョンアップをしていきたいです。

男性が多い職場ですが気兼ねなく働ける環境で、今後も先輩たちから知識をたくさん吸収したいです。部内の女性を見ていると育休や産休、リモートワークといった制度を活用している人が多く、自分も家庭と仕事の両立に役立てたいと感じます。

旅行が好きで、風景写真をよく撮ります。好きなアーティストのライブも楽しみの一つですね。

コネクティッドソリューションズ社 イノベーションセンター センシング事業統括部 ソリューション開発部開発2課
(文・写真=国広伽奈子)
日刊工業新聞2020年2月17日

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