認知症高齢者に特化した対話ロボ、会話シナリオ開発の工夫

介護施設スタッフの負担軽減へ

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コミュニケーションロボット「PaPeRoi(パペロ アイ)」

こころみ(東京都渋谷区、神山晃男社長、03・6432・5605)は、NECプラットフォームズ(東京都千代田区)のコミュニケーションロボット「PaPeRoi(パペロ アイ)=写真」向けに、介護施設スタッフの負担軽減に特化した会話シナリオを開発した。

認知症が進んだ入居者の話し相手を職員の代わりに、パペロ アイに対応させる。高齢者との会話中に職員が離席し、食事の用意や清掃など他の作業へ専念できる。3年間で計3000―4000台の利用を目指す。

パペロ アイは卓上サイズで高性能マイクと音声認識エンジンを搭載し、相手の人間と会話ができる。若い世代と比べ高齢者は会話テンポがゆっくりなので、従来のコミュニケーションロボだと話がかみ合わなかったり、話についていけなかったりした高齢者が多かったという。

こころみの会話シナリオはこうした実情を考慮し、実際の介護現場で約3カ月の実証実験を行い、開発した。高齢者の出身地や育った時代の話題など、注意を引きつけることで長時間、会話を続けられるという。シナリオの話題は高齢者ごとにカスタマイズする作業が必要なため、製作は注文した介護施設の職員らと共同で行う。


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日刊工業新聞2020年5月13日

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