命を救う?高齢者の事故を予兆警告する対話型AIロボットの力

デジタルヘルスケア事業の拡大へ

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小型AIロボ「ズック」

ハタプロ(東京都港区、伊沢諒太社長、03・6277・7335)は、高齢者の重大事故予防について、東京工業大学の西條美紀研究室と共同研究を始めた。対話型人工知能(AI)を搭載した小型ロボット「ZUKKU(ズック)」を活用し、高齢者の日常行動における重大事故の予兆の定義と検出方法を開発する。介護者へのフィードバック方法の開発も目指す。期間は2021年3月末まで。

共同研究にあたり、実証モニターとなるデイサービスなどの高齢者施設を今春中に選ぶ。モニターになる高齢者の人数は、50人程度を想定している。

小型ロボのズックはカメラ画像を通じて個々の対象者を見分けたり、会話したりする能力がある。魚介アレルギーの高齢者が誤って魚介系の食物を食べてしまったり、施設内でふらついて転倒して骨折してしまったりなどの重大事故を事前に発見し、予防する技術を研究する。

AIの学習機能を活用して、高齢者一人ひとりの顔写真と食物アレルギーなど留意点をズックに覚え込ませる。高齢者が危険な歩き方をしたり、アレルギーの食事を食べてしまいそうな時に、ヘルパー職員などに警告して知らせる。 次世代通信の第5世代通信(5G)技術も活用して、ズックとIoT(モノのインターネット)、クラウド型管理システムなどを組み合わせた次世代福祉機器や、デジタルヘルスケア事業の拡大も目指す計画だ。

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日刊工業新聞2020年4月10日

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