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有害鳥獣を捕獲する「移動組み立て式檻」が独自開発の構造で販売好調

猿やカラスなど多種展開
有害鳥獣を捕獲する「移動組み立て式檻」が独自開発の構造で販売好調

移動組み立て式捕獲檻

竹森鉄工(兵庫県朝来市、竹森寛社長、079・672・2896)と兵庫県立大学が共同開発した有害鳥獣を捕獲できる移動組み立て式捕獲檻(おり)(写真)の販売が好調だ。2011年の発売以来、累計約150台を販売した。農作物への被害をもたらす猿やカラスなどを捕獲する檻を約10種類展開している。

和歌山県や群馬県など全国の自治体で採用実績がある。飼育動物や来場者保護の観点から、近年は「動物園からの引き合いもある」(竹森社長)という。

中でも猿用の檻では上部をオープン構造にしながらも、捕獲した猿が脱出しにくい構造を独自に開発し、特許も取得した。「現在は全社の売上高の約1割を占める。今後はEC(電子商取引)サイトでの販売も予定し、個人向けの販路を拡充する」(同)と、さらなる普及に向けた策を講じていく。(神戸)

日刊工業新聞2020年5月12日

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