【新型コロナ】コンビニ消費に変化、安い冷凍食品と大容量アイスが売れ始めたワケ
少しでも出費を抑えたい
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が続く中、大手コンビニエンスストアの売れ筋商品が変化している。要請当初はコンビニにとって比較的高価格帯の弁当や麺類が売れていたが、今は低価格帯の冷凍食品などが販売を伸ばしている。「長期化を見越して安い商品が売れ始めている」(ローソン)といい、少しでも出費を抑えたい消費者心理が顕著になってきた。
もともと総菜など中食の販売好調が続いていたコンビニ。約1カ月前はレトルトタイプの豚の生姜焼きやポテトサラダなど、200円から300円ほどの商品が売れていた。4月中旬に自治体から外出自粛要請が出て以降は「巣ごもり消費」という言葉も登場し、「価格帯が100円台後半の冷凍のパスタやたこ焼きが売れている」(ファミリーマート)。冷凍チャーハンや冷凍総菜、氷、炭酸水の売上高も伸びている。
在宅時間が長くなることから、楽しみ用として人気洋菓子店監修のプライベートブランドのケーキなども好調な一方、ファミリー向け大容量アイスクリームも販売数が増えている。家族で食卓を囲む時間も増え、「お得感のある商品は人気がある」(セブン―イレブン)という。
日刊工業新聞2020年5月4日