高齢ドライバーの運転寿命延伸に向け、三井住友海上が支援本格化
事故のないモビリティー社会の実現を目指す
三井住友海上火災保険は、高齢ドライバーの運転寿命延伸に向けて支援を本格化する。自動車保険だけでなく、事故防止の効果が見込める後付け踏み間違い加速抑制装置などをパッケージ化して案内。運転寿命の延伸と事故のないモビリティー社会の実現に向けた取り組みを加速させる。
営業と代理店、損害サービスの3者が連携する体制を新たに構築。顧客の加入状況などを勘案し、主にドライブレコーダー付帯の自動車保険と緊急時の親族連絡制度、“サポカー(安全運転サポート車)”の3点を提案する。保険契約の満期到来時と事故対応時の二つの顧客接点で取り組みを想定している。
例えば事故発生時に、事故原因が加齢に伴う理由などで安全運転支援のニーズが高ければ、損害サービス部門と営業が情報共有。代理店を通じ、ドラレコ付帯の自動車保険などを提案する。営業を通じてサポカーの優良販売店の紹介も実施する。
3月に「サポカー補助金」の申請受け付けが始まったことに合わせて取り組みを始めた。
同社は、2018年度に受け付けた交通事故のうち、60歳以上の割合が約25%を占めるという。免許返納後の交通手段確保が課題となる地方で特にニーズが高いとみている。
日刊工業新聞2020年4月29日