白鶴酒造、消毒用高濃度アルコール5000リットルを神戸市に提供
消毒に適したアルコール分77%になるよう加工
白鶴酒造(神戸市東灘区、嘉納健二社長、078・822・8901)は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、手や指の消毒用に使える高濃度アルコール(写真)を生産する。5月にかけて神戸市に5リットル容器入り1000本の濃度77%のアルコールを計5000リットルを供給する。神戸市内の医療機関などで利用される。
神戸市は灘五郷酒造組合(同市東灘区)に高濃度アルコールの供給要請を打診。これを受け、白鶴酒造は消毒に適したアルコール分77%になるよう加工し、約10日ほどで生産開始にこぎ着けた。22日に初回生産分として製造した79本計395リットルについては神戸市に無償で引き渡した。
白鶴酒造は「神戸市への供給を優先させるため、現時点では一般消費者や民間病院向けへの販売は未定」とした上で「新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、貢献できるよう努めたい」(広報室)としている。
日刊工業新聞2020年4月29日