手洗い増で注目集まるハンドケア、各社の手荒れ防止対策に迫る

ハンドクリームの需要高まる

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感染予防で手洗いの回数が増える中で「手荒れ」が人を悩ませている

新型コロナウイルスの感染予防で手洗いの回数が増える中で、「手荒れ」が人を悩ませている。ひどくなると指の関節部分がひび割れができる。ひび割れた部分から体内にウイルスや菌が侵入することもあるといわれる。手荒れに対応するハンドクリームの需要が高まりつつある。(門脇花梨)

花王グループのニベア花王(東京都中央区)は、ぬれた手に使えるハンドケア製品「アトリックス ハンドミルク」を展開する。手洗いや皿洗いの直後、手に塗って水で流す。保湿成分が肌に残ってうるおいのベールを形成する仕組みだ。ハンドクリームを塗る手間を省ける。

同社は「新型コロナ感染拡大後は、売り上げが増加している」といい、「こまめな手洗い、消毒液の使用が励行される中、水やアルコールなどの外部刺激が原因の手荒れが増え、ケアの意識が高まった」ことが要因とみている。製品はべたつかないため、手洗い後すぐにスマートフォンを使っても指紋が付きにくい。新習慣として普及を目指しているという。

コーセーは、「コエンリッチQ10」シリーズの販売が好調だという。手肌の年齢対策に着目し、「コエンザイムQ10」という成分を配合している。19年に発売した「コエンリッチ薬用ホワイトニングハンドクリーム」は、マイクロカプセル化した高濃度の同成分に加え、3種のキューティクルオイルを配合した。爪やささくれにも対応する。

担当者は「乾燥だけでなく肌荒れ防止に使用する人が増えている。20年3月のハンドクリーム市場は前年同月比17・2%増というデータもある」と語る。

また資生堂は、多様なハンドクリームを展開しながら、塗る際のマッサージを提案している。在宅勤務の人が増えている今、手軽にできる気分転換だ。

広報は「クリームをのばし、指や手の甲、手のひらを全体的にマッサージし、リラックスしてほしい。ゆっくり時間をかけるのがこつだ」と明かす。

手を洗う回数が多い今、ハンドクリームをぬっても数時間しないうちにまた洗う。塗る手間を省いた製品のニーズは高い。また、ハンドクリームは、就寝前に使用するタイプも多い。日中何度も洗った手を集中的にケアするのも一つだろう。

クリームの塗布にとどまらない“ハンドケア”に注目が集まる。

日刊工業新聞2020年4月21日

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