ヒントは「魔法数」にあり。一目でわかる原子核

原子核の性質を学ぶ新たな指標

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原子核の周期表を立体化したニュークリタッチ(京大提供)

京都大学大学院理学研究科の萩野浩一教授と前野悦輝教授は22日、現在広く使われている元素の周期表に対応する原子核の周期表を考案したと発表した。原子核が特に安定となる「魔法数」と呼ばれる原子番号(陽子の数)を取り入れた。原子核の形状や安定性の周期性を一目で分かりやすくした。より周期性を理解しやすい円筒状に同周期表を立体化した「ニュークリタッチ」も作成した。原子核の性質を学ぶための新しい指標として活用を図る。

原子核の周期表は、原子番号が2や8、20などの魔法数である元素を右端に配置。元素記号と番号を入れる枠の形を、原子核が球形に近いと四角形、ラグビーボールのような楕円(だえん)形なら右上角を丸くした。原子番号が魔法数に近いと原子核が球形に、遠いと楕円形になると一目で分かる。

自然崩壊しやすく不安定な原子核は白抜き文字で表記した。元素の周期表と対応しやすくするため、それぞれの元素で、原子核内の中性子数が違う複数の同位体から最も代表的な中性子数を選んだ。

立体化すると、平面では両端に配置された元素が隣接し、原子核の性質の近さが理解しやすくなる。

日刊工業新聞2020年4月23日

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