電力効率10倍のAIチップがすごい

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AIチップ(ソシオネクスト提供)

ソシオネクスト(横浜市港北区、岡本吉史社長、045・568・1000)は、電力効率を10倍以上に高めた人工知能(AI)チップを開発した。ディープラーニング(深層学習)を圧縮して実行する技術を開発。リアルタイムの物体認識を5ワット以下の消費電力で実現した。

深層学習を1ビットや2ビット、8ビットの処理に圧縮する。チップの計算能力が限られても、高速に高度な認識が可能になる。効率よくデータを演算部に送る回路も開発し、メモリーの使用量を大幅に削減した。毎秒30フレームの動画の物体認識では消費電力を5ワット以下に抑えられた。汎用的なGPU(画像処理ユニット)に比べ10分の1以下になる。

同時に深層学習を圧縮する学習ツールも開発した。ハードとソフトの開発環境をそろえた。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業で実施した。先進運転支援システム(ADAS)や監視カメラなどに提案していく。

日刊工業新聞2020年4月8日

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ソシオネクスト AI

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