買い物カートの経路で消費者の心理読み解くAI

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商品の適正配置をシミュレーションすることで店内環境見直しにも活用できる

名城大学の伊藤康児教授らは、消費者の購買心理の把握に役立つ購買動線解析人工知能(AI)「AI―T」を開発した。店舗で、動線計測機を付けた買い物カートが通った経路(動線)からAIが消費者ニーズを分析。経験に基づいて行うことが多い品ぞろえのタイミング、適正仕入れを支援する。スーパーマーケットなど商業施設に導入を提案し、実用化を目指す。

販売時点情報管理(POS)レジのデータと、買い物カートに付けた動線計測機が取得したデータを結びつけ、消費者の購買パターンを特定、分析する。分析結果から、店舗効率を高める商品の適正配置のシミュレーションができ、店舗デザインや店舗器具などの店内環境の見直しに活用できる。

消費者の購買パターンを推定して仕入れ作業の支援ができ、売り上げのシミュレーションなども可能。現在は1週間分のデータがあればシミュレーションできるという。2019年7月、12月の各2日間、関東地方のスーパーで試用し、運用可能と判断した。

購買動線データの取得では、店舗機器の製造販売などの棚橋工業(岐阜市)が岐阜県と共同開発した動線計測機「レコカート」を採用。名城大が取得データの分析を担当したほか、一級建築士事務所のヒロデザインラボ(岐阜県本巣市)が参画した。

導入にあたっては棚橋工業がコンサルティングし、活用方法を指導する。スーパー以外にアパレルショップなど商業施設全般に普及を図っていく。

日刊工業新聞2020年3月23日

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