メナード化粧品、キノコの一種「霊芝」成分を健康食品に応用へ
日本メナード化粧品(名古屋市中区、野々川純一社長、052・961・3181)は、キノコの一種である「霊芝」から免疫細胞の機能を高めるとされる成分のβ―グルカンを、一般的な方法に比べ約5倍の量で抽出する技術を確立した。高温・高圧状態の水を使う特殊な抽出法「亜臨界水抽出」を利用する。健康食品の開発に応用する。
高温・高圧の亜臨界状態の水は、成分を溶出させやすいことが知られていた。今回、亜臨界水の温度や圧力、時間などを制御することで、一般的な熱水抽出より高濃度でβ―グルカンを抽出することに成功。抽出したβ―グルカンの構造を解析し、熱水で抽出したものより分子量が小さいことが分かった。一般的に高分子より低分子の方が生体内で分解・吸収されやすい。
日刊工業新聞3月24日