次世代人材育成へ、東大生研の支援がパワーアップ

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初年度の学びの成果を発表する高校生(ONG提供)

東京大学生産技術研究所の次世代育成オフィス「ONG」は2020年度から、高校生が東大の研究室で実験やフィールドワーク(実地調査)を行う活動の支援を始める。19年度に公募の40人が、STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)の学習やワークショップを受けて“研究申請書”を作成。ここから選抜の16人が8カ月、土曜日などに所属研究室で活動する。ONGは10年近い小中高生の理科教育に加え、高度な次世代育成へと活動の幅を広げる。

これは科学技術振興機構(JST)の次世代人材育成事業「グローバルサイエンスキャンパス」における東大生研ONGのプログラムだ。所属研究室など当初は生研で実施、21年度以降は全学の研究室を対象とする。

このプログラムでは初年度に数学の基礎、機械・生体や物質・環境など教員らの先端研究紹介を受講。新たなアイデアを創造するワークショップを経て研究計画を立てる。2年度には研究の手引きや論文のまとめ方などの共通講座、企業訪問、大学院生らが支援する月に数回の研究室通いを経て、研究リポートをまとめる。

ONGは中高生向けに、東京メトロや日本航空(JAL)などとの産学連携でSTEAM教育を手がけてきた。科学技術が産業社会と、また理科の各科目の学びと、どのようにつながるか理解を促してきた。工学全般をカバーする生研の資源を活用し、10超のDVD教材作成などの特色がある。今回の本格志向の高校生支援で、幅広い層の教育拠点となってきそうだ。

日刊工業新聞2020年3月12日

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