馬と人にやさしい厩舎を 麻布大が設備刷新
麻布大学は授業や馬術部で使う厩舎(きゅうしゃ)を刷新した。新厩舎(写真)は馬術用の馬やホースセラピー(障がい者乗馬)で活躍する馬の馬房を20以上備える。古い厩舎は馬房が少なく、空調設備もなく馬も人も暑さ対策に苦心していた。投資額は約2億円。
麻布大では全学生が授業で乗馬を習えるほか、獣医学部などで馬の治療を学ぶ。また、ホースセラピーなど人間が馬と接することで受ける影響などの研究を行っている。浅利昌男学長は「床や壁にゴム材を使い、空調を整備するなど馬の福祉に配慮した。部活だけでなく社会貢献や教育など多面的に活用していく」としている。
同大の馬は馬術部やホースセラピー、親子乗馬体験を実施する馬活研究会の管理馬や研究用で計22頭。馬術部が管理する馬の多くは元競走馬を馬術用に時間をかけて馴致(じゅんち)している。(相模原)
日刊工業新聞2020年3月6日