視覚障がい者のニーズをデザインに取り入れた腕時計、シチズンが発売へ
シチズン時計は視覚障がい者のニーズをデザインに取り入れた腕時計(写真)を3月19日に発売する。ガラス製の上ぶたを開けることができ、文字板や針を触ることで時間を確認できる。企画や開発の段階から多様な人々が関わる「インクルーシブデザイン」の考え方を取り入れており、健常者用の腕時計と同様のデザインや使い方を求める声に応えた。価格は1万4000円(消費税非課税)。
文字のフォントやメッシュバンドで全体的にカジュアルなデザインに仕上げている。大きさはケース径34・9ミリ×厚さ7・5ミリメートル。黒色の文字板に黄色のインデックスを組み合わせており弱視の人でも判読しやすい。バンドの中留め部分にはバンドが意図せず抜けないようにリベットを付けている。
開発にあたり、タイにあるロッブリー複合視覚障がい者学校の在校生や教職員の意見を基に実用性やデザイン性を高めた。同社はタイの盲学校に同製品100本を寄贈する。