“空のタクシー”は「大阪・関西万博」で舞うか…ただいま実証中

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万博開催時の夢洲(イメージ)

2025年の国際博覧会「大阪・関西万博」の開催地となる人工島「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)。三井物産は、万博を見据え、夢洲と空港をヘリコプターで結ぶ実証実験を進めている。11日には19年10月に続き、2回目となる実証実験を行う予定だ。同社は大阪エリアで23年のサービス開始を目指しており、30年度には幅広いエリアで実用化したい考えだ。(取材=浅海宏規)

モビリティーを成長分野と位置付ける三井物産にとって、自動車や鉄道のほか、宇宙や航空分野においても新たな事業の創出を進めている。万博を見据えた“空のタクシー”は、航空モビリティーサービスとしてのビジネスを目指すものだ。

「これまでヘリコプターに関しては、防衛や消防向けなどの輸入・販売業務が中心だった。今後は、空の移動サービスとしての事業化も目指す」―。三井物産の武者智宏モビリティ第二本部航空・交通事業部長は、取り組みの背景についてこう説明する。

昨秋の実験では、夢洲と関西国際空港や神戸空港をヘリコプターで移動する実験を行った。10人乗りのヘリコプターを使用。関西国際空港から夢洲、夢洲から神戸空港を飛行し、所要時間や航路、安全性などについて検証した。

例えば、関西国際空港から夢洲には13分ほどで着いた。神戸空港には5分程度で上空に達っした。「陸路では、関西国際空港から夢洲まで約1時間、夢洲から神戸空港までは約50分程度かかるのではないか」(武者部長)といい、利便性の良さを確かめた。

今後は市場性や他サービスとの価格競争力といった点が検討課題となる。武者部長は、「非日常的なものである空の移動を、日常化させるチャレンジでもある」と強調する。

自動運転車やドローンの活用など、次世代を見据えたビジネスが活発化している。同社はインバウンド(訪日外国人客)需要も含め、空を飛ぶタクシーとして幅広い層へのアプローチを狙う。

日刊工業新聞2020年2月6日

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