増える増える訪日客!大手小売りが新サービスでお出迎え
自国で注文、日本で受け取り。本国で購買につなげる戦略も
今年の訪日外国人数、2000万人突破も
観光庁は16日、2015年の訪日外国人数が、10日時点で1342万4000人となり、3カ月を残して、過去最高だった14年暦年(1341万3000人)を超えたと発表した。中国を中心に毎月大幅に拡大しており、11日に就任した田村明比古長官は「1900万人に届く勢い」と見通しを示した。10月は中国の国慶節も控えており、2000万人突破も視野に入ってきた。
日本政府観光局(JNTO)が集計した8月の訪日外国人数は、前年同月比63・8%増の181万7100人になった。8月としてはこれまで過去最高だった14年を70万8000人上回ったほか、1―8月の累計で同49・1%増の1287万5400人となった。
国や地域別では、中国が同2・3倍の59万1500人で、7月に続き、全市場を通じて単月での過去最高も記録した。2位は韓国で同55・5%増の39万1000人、3位の台湾は同36・6%増の31万3900人となった。韓国と台湾の順位が入れ替わったのは5カ月ぶり。4位は香港で同88・8%増の14万1500人となった。
9月は韓国やマレーシア、インドなどで連休があり、拡大傾向が続くとみられる。このほか、訪日外国人の国内消費額から日本人の海外の消費額を差し引いた旅行収支が、7月に1295億円の黒字となり、4月に次いで、過去2番目の水準となった。田村長官は「訪日外国人の消費が日本経済を下支えしている」と述べた。
日刊工業新聞2015年09月17日/22日