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タイの火力発電所に初号機を納めるニッポンのガスタービン

MHPSが出荷

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、主力ガスタービンJ形シリーズの最新機種「JAC形=写真」を高砂工場(兵庫県高砂市)からタイ向けに出荷した。バンコク近郊で進める天然ガス火力発電所2カ所の建設プロジェクト向けに、2018年2月に受注した8基のうちの初号機。総出力530万キロワットのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備を構成する。

タイ最大の独立系発電業者(IPP)であるガルフ・エナジー・デベロップメントと三井物産が合弁で設立した事業会社向け。受注額は非公表。バンコクの南東130キロメートルにあるチョンブリー県に建設する発電所用で、商業運転開始は21年を予定。運転開始後は天然ガスを主燃料とし、電力をタイ電力公社に販売し、高効率のクリーン電源としてPRする。

JAC形ガスタービンはタービンの入口温度を高めて高効率化を実現、最新の空冷システム採用による起動時間の短縮などで運転性を改善した。排熱利用による蒸気タービン発電とのコンバインドサイクルで65万―81万8000キロワット(50ヘルツ)の発電能力を持つ。

日刊工業新聞2019年12月11日

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