クボタが米国に新拠点、最先端の農機開発へ“自前主義”脱却

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クボタはスタートアップなどと連携強化を加速(アドバンスドファーム提供)

クボタは、主力の農業機械などの技術革新を加速する新組織「イノベーションセンター」を拡充する。6、7月に相次ぎ開設した日本、欧州に続き、農機の重要市場と位置付ける米国にも2020年に拠点を設ける。自動化など最先端の農機や建設機械の開発では“自前主義”から脱却し、外部の柔軟な意見を取り入れる。同センターでは大学やスタートアップなどとの連携強化も見据える。

イノベーションセンター所長で、20年1月1日にクボタの社長に就任する北尾裕一副社長が明らかにした。米国に20年開設予定のイノベーションセンターの設置場所は、新進のスタートアップが集結するカリフォルニア州のシリコンバレーに近いサンフランシスコ近郊のベイエリアが有力視される。

産学連携も強化する。米国のセンター開設に伴い、農業分野で最先端の技術を持つカリフォルニア大学デービス校との連携を検討する。同大学でのサテライトオフィスの開設も視野に入れている。

一方、「我々が持ち得ていない技術、領域をカバーできるパートナーを探す」(北尾副社長)方針で、スタートアップとの連携拡大を模索する。すでにイチゴの自動収穫ロボットを開発するアドバンスドファームテクノロジーズ(カリフォルニア州)に出資した。

クボタはイノベーションセンターを6月に日本、7月にオランダに開設した。今後は農機や建機の主要市場となる日米欧の3極体制でオープンイノベーションを加速させる。

同センターの人員は日本と欧州の兼務を含め20数人。米拠点開設もあり、将来的には40―50人程度まで増員を見込む。「開発テーマが増えることもあり現地でも採用を加速したい」(同)考えだ。

日刊工業新聞2019年12月5日

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農業機械 クボタ

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