皮膚のしわ、たるみは遺伝子にも起因する
日本メナード化粧品が発見
日本メナード化粧品(名古屋市中区、野々川純一社長、052・961・3181)は、将来の皮膚の老化を予測する遺伝子領域を発見した。シワ、たるみは紫外線などの外的要因から発生すると認識されてきたが、今回の研究成果により、遺伝子にも起因することが分かった。
今回の研究成果で発見した遺伝子領域は、第11番染色体に存在する「rs12284381」。約30億個のDNAの塩基配列のうち、1カ所だけ異なっている領域「SNP(スニップ)」を約90万解析し、同遺伝子領域を発見した。ヒトゲノムの中には約1000万のスニップがあると推定されており、その塩基配列の違いが皮膚などの体質や、病気のかかりやすさなどの個人差につながる。
従来の化粧品は、現時点の皮膚トラブル解決がほとんどだったが、今回の研究成果を活用し、5年後、10年後を見据えた提案、個々の状態にあわせた化粧品開発に応用する。
日刊工業新聞12月2日